文部もんぶ科学かがく省しょうは19日にちに開ひらかれた中教審ちゅうきょうしん＝中央ちゅうおう教育きょういく審議しんぎ会かいの部会ぶかいで教員きょういんの奨学しょうがく金きんの返還へんかん免除めんじょについて具体ぐたい的てきな方針ほうしんの案あんを示しめしました。

この中なかでは、教員きょういん不足ふそくへの対応たいおうは「教職きょうしょくの高度こうど化か」と「志願しがん者しゃの拡大かくだい」という質しつと量りょうの両面りょうめんが重要じゅうようだとした上うえで、免除めんじょの対象たいしょうを教職きょうしょく大学院だいがくいんを修了しゅうりょうした人ひとを中心ちゅうしんとしつつ、教職きょうしょく大学院だいがくいん以外いがいの大学院だいがくいんでも学校がっこう現場げんばでの実習じっしゅうなどを修了しゅうりょうした人ひとを含ふくむとしています。

開始かいし時期じきは新しん年度ねんどの採用さいよう試験しけんからとし、公立こうりつ、私立しりつのいずれの学校がっこうでも教員きょういんに正規せいき採用さいようされれば、大学院だいがくいんで借かりた奨学しょうがく金きんの返還へんかんを免除めんじょするとしています。

委員いいんからは今後こんごの検討けんとう課題かだいとして「返還へんかん免除めんじょの効果こうかのモニタリングが必要ひつようだ」とか「地域ちいきで採用さいよう試験しけんの倍率ばいりつが異ことなることへの考慮こうりょや、講師こうしから正規せいき教員きょういんとなる人ひとへの拡大かくだいも必要ひつようではないか」といった意見いけんが出でましたが、方針ほうしん案あんは全会ぜんかい一致いっちで決定けっていされました。

会議かいぎでは「大学だいがくを卒業そつぎょうして教員きょういんとなる人ひとも対象たいしょうにすべき」という意見いけんも出だされ、引き続ひきつづき検討けんとうしていくとしています。

決定けっていを受うけ文部もんぶ科学かがく省しょうは、具体ぐたい的てきな条件じょうけんなどを整理せいりして新しん年度ねんどの採用さいよう試験しけんまでに対象たいしょうとなる大学院だいがくいんや各かく教育きょういく委員いいん会かいなどに周知しゅうちすることにしています。